くまもと子ども劇場 創立50周年記念事業
創作歌舞伎 牛若丸
前進座
京は五条の大橋で で会いましたるこのふたり
かたく結んだ兄弟契り ともに手を取り魔道をかいくぐれ
いまから八百年ほど昔。世の中は源家と平家に別れて争っていました。源義朝の妻、常盤御前(栄之丞)はわが子牛若丸を連れて逃げているところを、捕えられてしまいます。しかし、平宗清(臣弥)は、情けをかけて母子を逃がしてやるのでした。
(伏見の里 雪の場)
何年か後、京の都で謎の美少年が夜毎五条橋に現れ、早業で人の刀を奪い取るとの噂が流れます。実はこの少年こそ、牛若丸(有之祐)。噂を聞きつけた、武蔵坊弁慶(渡会)は、懲らしめる為に牛若丸に斬りかかりますが、降参し、二人は主従となります。(五条橋 月の場)
その後も、鞍馬山で剣術の稽古に励んでいた牛若丸は、大天狗僧正坊(喜八郎)から、平家に打ち勝つための兵法書の一巻を与えられます。牛若丸は、その一巻を手に弁慶を伴い、勇躍して陸奥へと旅立つのでした。(鞍馬山 花の場)
歌舞伎で描かれる義経の世界
歌舞伎には、源義経にまつわる芝居がいくつもあります。白馬にまたがり、兜(かぶと)の下には美少年の顔──それが多くの人がイメージする義経です。
しかし、本当はどんな人物だったのか、だれも知りません。義経に関する史料は少ないのです。少ないからこそ、数々の伝説が残っています。伝説と歴史は違います。義経を「物語」の登場人物として見てみると、その人生に共感したり、感動したり、いろいろなことを考えさせられます。伝説にはきっと想像力をふくらませる魔法のような役割があるのだと思います。
伝統の美を味わい尽くす
「雪月花」の三幕で形成された舞台には、衣裳・舞台装置など色鮮やかな世界が広がります。そして、女形、舞踊、立廻りと、歌舞伎の魅力を十二分に楽しんでいただける作りになっています。
併演「歌舞伎の楽しさ」で歌舞伎の立回りなどの解説あり!
花道から登場する役者さんは見ごたえたっぷり!
文化遺産である歌舞伎の世界を存分にご堪能ください!
2021年12月5日(日)
15:00開演
(開場 14:30)
熊本県立劇場 演劇ホール
対象:4才以上(3才以下入場不可)
鑑賞券 絶賛発売開始!
大人 3000円
子ども 2000円(4才~18才)
(要事前申し込み)
詳しいこと、お申し込みは
特定非営利活動法人 熊本県子ども劇場連絡会
電話 096-356-0741
e-mail info@kumaageki.jp