地震や水害の災害後の、一日も早い復興と皆さまのご健康を心よりお祈り申し上げつつ、何かお役に立てればと考え、熊本地震の際、避難所や被災後の子どもたちにあそびを届けた実践報告書を掲載させていただきます。
もっとあそび隊記録集
(子どものあそび研究会)
日本財団「平成28年度(2016年)熊本地震NPO・ボランティア活動支援事業」
避難所を回って「あそびの会」を実施!!(2016年4 月 23 日~5 月 9 日)
16 日の本震の後に、会員で助産師でもある N さんから事務所にメールが入り、避難所を回っている と小さい子どもたちと親が心配!あそびをもって避難所を回ったらどうか?との声があり、また別の方か らは、物は使わずあそびを展開しているアフタフ・バーバンのプログラムが今の避難所の子どもたちには 必要!との声が届きました。それらの声に押されるように、子ども劇場として今できることを子どもたち に!との思いで、まだ余震も続く中、会員へ呼びかけ「あそびの会」に出かけられるメンバーを登録し、 チームを組んで佐藤律子さん(アフタフ・バーバン九州事務所)と共に動き始めました。3 か所は紙芝居 のぐれっちさんも一緒でした。また、1 カ所はかごしま子ども芸術センターの 4 名の方から「紙とんぼ」 づくりを教わり遊びました。
学校にある避難所は、PTA の役員をしている会員さんなどを通して学校の許可を得て、ほとんど教室 を使わせてもらい、実施できました。1 時間くらいのあそびの時間ですが、子どもたちは最初甘えてくる 様子もありましたが、徐々に本来持っている『あそび心』が出てきて一生懸命面白がって身体が動き、気 持ちも動く様子が見えました。そんな子どもの姿に親は安心し、また、大人も子どもに負けじとあそび合 い、笑顔がいっぱいでとてもいい時間となりました。『あそびの力』を改めて実感させられました!! ある小学校では、折り紙宝探し(チームの宝を決めそのヒントを折り紙に書いて隠す)という遊び で、子どもたちから出てきた宝の言葉が、“水”“缶詰”“くまモン”“思い出”でした。最終的には “思い出”になりましたが、今を生きている!言葉に大人はジーンとくるものがありました。